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店主お気に入りグラス/高梨良子作品

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約1年前になりますかね。
高梨良子展に訪れた際、見かけたグラス。
もう少しだけ高さをプラスして作ってもらえますか?と声をかけたところ、快く承諾して頂き、グラス2客購入させて頂きました。
日々、飽きることなく使用しております。
飲み物をストローで召し上がる方には特にこちらの形状のものをお薦め致します。
私は毎晩、こちらに飲み物を注ぎストローで愛用しております。
片手で持ち上げることができる筒状ですので、ストレスフリーと云うものですね。
素材となる硝子も高価なものを用いておりますので、手に触れた時の感触が実に絶妙。
是非、お試しください。

近年、特別発注のご依頼が多く、有難い限りでございます。
ご希望内容、詳細をお聞かせ頂き、工芸家へお伝えし、お客様の御要望にできる限りお応えさせて頂いております。
色味も一色でしたら料金変わらずに作成可能です。
多色を用いる場合は別途追加料金が発生します。
詳細はお問い合わせよりご希望内容を明記の上、ご相談下さい。
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店の裏の一角に小さな花は咲いていたので、添えてみました。
普段は誰にも気付かれることなく咲いている花も、少し添えるだけで雰囲気が変わります。
すっかり春の到来です。
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いよいよ半袖の季節もそこまできております。
和菓子と冷茶を楽しまれる季節。
お気に入りの器を探しにいらして下さい。

今回、ご紹介の器は以下となります。

*高梨良子作品/縞紋様長グラス黒←クリックで商品ページが開きます(日本現代美術工芸善)

和菓子を添えている漆器はこちらです。

*象彦 久美皿←クリックで商品ページが開きます(現代和雑貨希)

収納できますので、大変便利な小皿です。
四季折々の蒔絵も魅力的です。


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今週末からゴールデンウィークに入る方も多いですね。
北鎌倉へお越しの際にはお立ち寄り下さい。

できれば少人数での御来店をお願い申し上げます。
店内手狭な為、、、
団体のお客様はグループ?に別れて5名ずつの御入店をお願い致します。
 

author:古美術 希, category:硝子作家/高梨良子さん, 12:57
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伊万里を代表する紋様に蕗の煮付け

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先日、顧客のTさんの御家庭料理を御裾分け頂きました。
Tさんの作る蕗の煮付けは素材の味が引き立つ調度良い塩梅が私好みで、毎年、季節の移り変わりをもお届け頂き、有り難く御馳走になっております。

蕗は、
大きな鉢に盛り付けても良し。
料理屋さんのように1本ずつ丁寧に並べて積み上げるように盛り付けても良し。

今年は現在店頭に陳列している伊万里の代表格である紋様が揃い組でありましたので、そちらで御案内させて頂きます。
ここからは器のお話になります。

染付とは藍色一色のみで描かれているものを称するのは収集家の方々は既に御存知かと思いますが、また少し初心に付き合い下さい。
伊万里焼と有田焼はどのように違うのですか?との御質問を古美術、骨董初心者の方は必ず仰います。
不思議に思われると思いますが、伊万里と有田は同じです。
呼び方が時代で変わるのですが、こちらの伊万里、有田は共に江戸時代に入ってから現代に至まで佐賀県で作られております。

江戸時代、主にヨーロッパに向けて磁器を輸出するようになり、その時に「伊万里港」から出荷していたことから伊万里焼と称するようになり、明治時代に入ると、全国的にやきものが作られている産地名で称することが一般的となった為、明治以降は有田焼と称し、現代も有田焼として現代物を販売される場所では札には「有田」と刻印されております。

古美術の世界では江戸時代に作られた有田焼は時代を明確にすることから伊万里と称しているのと共に、現代のものと区別を付ける意味合い、そして、その時代の陶工に敬意を示すように…そのように称しているのではないかと、これは私の考えであります。

伊万里と云えば、画像の藍色と、もう一つ、朱色が特徴のやきものです。

この藍色だけで紋様や風景、動物、人物を描いているものを統一して染付と呼びます。

その中でも様々な紋様があり、今回、画像にあげているのは上が蛸唐草紋様。下が微塵花唐草紋様。
どちらも伊万里染付の中では代表する紋様であり、これらも絵師により上手なものや描き慣れていないような出来のものもございます。

今回は更に時代をわかりやすく藍色の色調が異なるものを御紹介します。

上が江戸の幕末期。
下が江戸の後期。
共に「伊万里」とします。

これより古いものは当店では
1700年代が古伊万里
1800年代が初期伊万里
と、時代で呼び方を分けて御案内しております。
(店頭では西暦で商品ごとに区分けして御案内しております/御来店時に御確認下さい)

最近では全て古伊万里、古伊万里と案内されていることも多く、この初期から幕末にかけての時代を明確に判断するにはお客様の眼がどこまで見抜けるか?にかかっていることも残念ながら記載させて頂きます。
当店ではできる限り明確にして御案内させて頂いております。

わかりやすく申し上げましたら、上の画像は紋様だけでなく藍色の「違い」にも注目して頂きたくアップしました。

藍色を呉須(ゴス)を称します。
これは絵付をする時の青い藍色と書いて青藍(セイラン)という顔料を称するのですが、これを呉須と以下、統一します。

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*伊万里染付蛸唐草紋様蕎麦猪口6客←クリックで商品ページが開きます(古美術希のぞみ)


こちらは江戸の幕末期に作られた蕎麦猪口です。
呉須の色がコバルトブルーの鮮やかな色彩が特徴です。

蛸唐草紋様とは、このように曲線が全面を埋め尽くすように描かれ蛸の足のようにも見受けられることから称されるようになりました。時代は古伊万里から見られるようになり、江戸の中期頃から現代まで紋様として受け継がれております。

しかし、そもそもは?
こちらも仏教の伝来と共に伝わってきた忍冬(にんどう)唐草紋様が基となっており、蔓のしなやかな曲線が伸びやかに描かれている紋様を称します。

(唐草紋様の歴史はエジプト→ギリシャ→インド→中国→日本に伝来したとされております)

日本に伝わったとされる時代は飛鳥時代に中国より伝来し、その当時の唐草紋様は蔓に葉が添えられて描かれる唐草紋様でしたが、江戸時代中期に入ると、画像で紹介している蛸唐草紋様として伊万里の人気が広がります。

又、日本人の食卓に蛸は高級食材とされており、こちらも紋様を「蛸」唐草と称することへ、なんら躊躇いもなく、むしろ粋な表現として広がったかと想像出来ます。

江戸当時の食生活から見て取れるものは色々ありますね。

 

ついでとなりますが、蕎麦も当時は主に寺で保管する保存食として江戸(東京)を中心に全国に広がったとされております。

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*伊万里染付微塵花唐草紋様←クリックで商品ページが開きます(古美術希のぞみ)

 

続きまして、微塵花唐草紋様。

こちらも伊万里を代表する紋様の一つです。

「花」とは、藍色がまとまって見える所が小花を描いており、唐草紋様の変形版とも言える折り重なるように描かれた曲線が密集している所へアクセントとして小花が散りばめられております。

印象としては他の紋様よりも柔らかい雰囲気があり、画面全体を埋め尽くす筆の跡は絵付師の丹念な仕事ぶりが伺え有り難くも感じます。

 

こちらは先ほどよりも呉須の色彩が薄いと感じられるかと思います。

渋いとか薄い、優しい、など、個々人の言葉の表現により印象が異なるので、このお話はなるべく店頭でのみさせて頂いておりますが、言葉のニュアンスを汲み取り御拝読願います。

 

呉須の色彩から先ほどのものよりも、時代が古くなることがわかります。

このような呉須の色調は約江戸の後期まで用いられておりました。

勿論、古美術、骨董品には番外編も存在するので断定するのには至りませんが、王道として御案内します。

時代をみる基準は呉須の色調にもポイントがございまして、このように薄く柔らかく、もう少し加えますと肌の色がほんのり青みがかっているもの程、時代が古くなります。

 

見慣れてきますと、パッと見た雰囲気で時代を読み解くことが可能になりますので、数多くの古美術、骨董品をご覧になられることをお勧め致します。

 

その他にも高台の作りや全体の形状にも時代ごとの特徴があります。

しかし、どうも、ここをお話しますと頭が混乱されるので、まずは色味から覚えることを当店ではお勧めしておりますが、形状から入りたい場合は店頭でお声がけ下さい。

無傷で完全な原型を留めているものが店頭にあり、又、時代ごとに並べてお話できる場合もございます。

 

印判は?と最近、よく聞かれますが、印判も江戸の後期〜幕末頃から存在します。

しかし大半は明治以降です。

江戸時代の印判こそ、少々番外編としてご紹介しておりますが、現在、店頭にございます。

ご興味ございましたらご来店下さい。

こちらで、これが番外編です!とアップしてしまいますと、上記の文章が吹っ飛んでしまいますので、上記の内容がまずは定番として記憶して頂けましたら幸いです。

 

コレクター歴が長くなりますと、珍品とされるものをお探しになります。

初心者では理解できない番外編をいきなり所有されるのも有りですが、まずは、定番を押さえ、その先のご自身の好みを探る方が賢明かと存じます。

 

江戸時代の伊万里と申しましても初期伊万里〜古伊万里〜伊万里〜印判と百年ずつの違いがございます。

時代が古くなればなる程、それなりの価格になりますし、伊万里だけでなく、他のやきものに目を向けた時に、今度は伊万里で培った知識が通用しないものも正直ございます。

 

当店ではお客様の好みに寄り添う形でご紹介させて頂きますので、どれが良いですか?の御質問に応えられるのは何度か御来店されて御決断されたものが有り、それらをご納得されて所有されておられる方のみお応え出来る質問です。

 

しかし、きっと御自身と好みが似ている方は歴史を振り返るとおられます。

その好みが似ている方が良し!として残したものが目の前に現れた時が御決断の時だと思います。

 

そういう意味では善い方の元に納まり、更に受け継がれて行かれる心がある方を探すのが我々古美術商の仕事とも云えます。

 

古美術、骨董品の揃い組は大事にされてきた証でも有ります。

是非是非、ご検討下さい。

 

author:古美術 希, category:食と器, 13:52
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野菜せんべい/京より
京都と言えば、京野菜が有名です。
これは野菜の調理方法が天台、真言の禅宗の僧侶達によって発達、発展したとございます。
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京野菜で作られたせんべいとのことです。
木の芽、ごぼう、蓮根と3種類が1組になっておりました。
お茶うけせんべいと同封されている説明書きにございます。
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お茶は緑茶を江戸期に作られた伊万里の煎茶碗に淹れました。

*古伊万里猪口←クリックで商品ベージが開きます(古美術希)

古伊万里と記載したのは桐箱に「古伊万里」とございましたので、そのまま記載させて頂いておりますが、それより時代が古いものと思われます。
呉須の色合いと構図の取り方などを御覧下さい。
残念ながら共箱は10客入ですが現存は5客です。

残りの空いたスペースにはお手持ちの猪口、煎茶碗を納めて下さい。

菓子をのせた漆器は昭和物です。

*漆器 銘々皿5枚組←クリックで商品ページが開きます(現代和雑貨希)

料理を盛り付けたり色々と使える黒塗りです。
扱いやすい足もついております。
背景が黒になりますので、中央にのせる食材が引き立ちます。

歴史ある京都からの和菓子の贈り物をたくさん頂戴しまして有難うございました。

こちら鎌倉は桜の枝に青葉が芽吹く季節となりました。
気候も穏やかで過ごしやすい季節到来。

寺院巡りの帰りにでもお気に入りを探しにお立ち寄りくださいませ。

ホームページで見るよりも実物を御覧頂きますと「手に取った方が良さが伝わりますね」と仰って頂けます。
商品の御購入を迷われておりましたら、一度、御来店頂き実物を眼にご検討下さいませ。

言葉で伝えるよりも確実に良さを御理解頂けるかと思います。
author:古美術 希, category:食と器, 13:13
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硝子工芸作家/高梨良子作品展鎌倉にて開催中
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現在、硝子工芸作家、高梨良子作品展が鎌倉の一翠堂にて開催中です。
期間は4/6(木)〜4/12(水)まで。
11:00〜17:00(最終日は16:00まで)

昨日、わざわざ工芸作家の高梨さんに当店へ御来店頂き金沢の千菓子を頂戴しました。
作品と相性の良い菓子で可愛らしく、春の訪れを感じさせます。
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縞紋様が特徴の作品には多彩な色使いのものも多く、硝子という素材を最大限に活かし、日々、皆さまの生活で役立つものを優先的に制作されております。
こちらの小皿は厚みもありペーパーウェイトとしての用途も可能。
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渋い色彩の作品には様々な食材の旬の色を引き出す効果もあり海外からも注目を集めております。

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*高梨良子作品/豆皿←クリックで作品御購入可能ページが開きます(日本現代美術工芸善)


全て吹きガラスによる手作りの為、全く同じ紋様が存在しない所にも大量生産品とは異なる温かみを感じられます。
又、ガラスにも質感がございまして、手に触れますと感覚でお解りになられるように贅を尽くした材料を元に制作をしており、これがこだわり派の方々の間では他の硝子とは違う最大の理由としてリピート購入される方の理由です。

弟子や助手を取らずに一人で制作と向き合う姿勢から非常に真面目な作品が見受けられます。

一つ一つを大切に時間をかけて、時に腱鞘炎などを克服しながらも手がける作品には、彼女の真剣な眼差しが注がれ、世に出るまでの工程は、おそらく皆様の想像以上のものです。

物作りに接しておられる方は、その出来上がり(完成品)を目にし、手に取った時に感じられることは割と普通なことではございますが、高梨良子作品は一般のお客様からも複雑な線の織り成す作品に首を傾げ、どのように作成されるのかと想像を膨らませる方も多くおられます。

もちろん、手をかければ、それだけ複雑な紋様を取り入れることも可能ではございますが、基本、日本美術に携わる者としては、そこからの引き算を心得ており、あまりにも技術を全て押し込むような真似は致しません。

出来上がりが程よい具合になるよう配慮された線の一本一本からは作家の控えめな性格までもが映し出されているようで、これが日本の美術を意識するよりも前に遺伝子の段階で組み込まれた配慮とも言えます。

綺麗、美しい、可愛い、欲しい、使いたい。
そのような出会いから一歩踏み込んでいける作品を今後は期待しております。

益々の御発展を。   古美術 希 店主
author:古美術 希, category:硝子作家/高梨良子さん, 12:23
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水戸納豆
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本格的な藁に包まれた藁納豆を頂戴しました。
本場、水戸より。
パックの納豆に慣れている近代では、なかなか入手困難な食材となりましたが、納豆の歴史は弥生時代から伝わるとされております。
偶然の産物とは、正にこの納豆も匹敵すると思います。
偶然蒸した大豆が床に引かれた藁に付着し発酵が始まったとか。。。そのような話を以前、耳にしたことがございます。
このネバネバと発酵した大豆を初めて食したツワモノに敬意を示しますね。
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藁納豆は臭くないの?と思われると思いますが、出来たては全く臭いません。
藁が匂いを吸収しているそうです。
パックの納豆よりも大豆本来の味と強度(硬さ)があります。
食通の魯山人の何回かき混ぜれば納豆は美味しくなるか?との話も同時に思い出します。
実際、味の好みは個人差があるので何回混ぜようと、発酵から何日目に食そうとも個々の自由だと思います。
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さて、こちら江戸の幕末期に作られた伊万里向付に納豆を移しました。
この手間が現代社会ではパックの方が藁納豆よりも勝ると感じますが、藁納豆の味が好みの方には手間など問題はないと思います。

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戦国時代に入ると食物が不足する事態を招きます。
その時に蒸した大豆を藁に包み戦場に農民が納豆を差し入れする訳ですが、きっと戦国時代の武士の栄養価を支えた食材だったと思われます。

*伊万里赤絵向付5客←クリックすると商品ページが開きます(古美術希のぞみ)
現状10客ございます。5客ずつの価格です。
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納豆と言えば水戸。
水戸の歴史にも触れようかと思いましたが、実際に訪れてみるのも面白いと思います。
私が高校時代に水戸から東京に進学してきた同級生がおりまして、夏休みは彼女の実家にお世話になりました。
その時の記憶が水戸駅に設置された水戸黄門様、徳川光圀公の像が印象的です。
そして何よりも水戸の方言に話の内容そっちのけで聞き入りました。
イントネーションと最後の語尾に付く「ぺ」
道を尋ねると「みぃ〜ぎ行って〜ま〜っすぐ行って〜、そこだっぺ?」

また水戸にもお邪魔したいと常々思います。

納豆、ありがとうございました。
author:古美術 希, category:食と器, 11:30
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