RSS | ATOM | SEARCH
何から学べばいい?/やきもの編

やきものを学びたいけど何から勉強したらいいですか?

ここ最近、良く耳にする質問です。

まずは自分が好きなモノから入ると毛嫌いする事無くスンナリ知識として頭に入ってきます。

それでも、好き嫌いすら、まだまだハッキリしません!って方はですね。。。

こちらだけでも押さえて来て下さい。

日本 やきもの年表←クリックで店主作、年表が開きます。

日本 やきもの地図←どこで作られているか日本地図で御案内してます。

磁器 基礎知識編(やきもの各部の名称)←開きますと画像があります。そこを更にクリックすると拡大表示されます。

染付 唐草文様←紋様の呼び方が表示されます。


店主に質問する以前に基礎は押さえて下さい。

上記以外にですね「陶器」いわゆる土っぽいものですね。
これは高台で解ります。

日本には六古窯(ろっこよう)として以下の6つがあげられます。

ちなみに六古窯と命名したのは陶芸家「小山富士夫」人間国宝にも成られました。

*備前
*唐津
*常滑
*瀬戸
*越前
*丹波


本来はこちらを先に学ぶ方が良いのかもしれませんが、当店では馴染みやすい磁器より御説明しております。

それから「やきもが出来るまで」の行程を聞かれます。
内心、それぐらい自分で調べて来いよ。。。が本音です。
口頭で説明するように、そのまま書いてみます。

陶器の作り方

土作り→成形→乾燥→素焼き→装飾→施釉→本焼→完成

----------------------------------------------

磁器の作り方

土作り→成形→乾燥→素焼き→下絵→施釉→本焼→上絵付け→焼き付け→完成


素焼きから絵付け、施釉の行程を2回以上繰り返す方もおります。
これは陶工により異なりますが、大まかに御説明しますと、このような過程を辿り完成します。

今では窯の温度調整も出来るような環境になりましたが、昔は人間の経験と知恵と感覚で行ってきたので、温度や窯の中に配置する場所によりムラが生じたり、中で灰が舞い、器に付着する事もありました。
これらは現代では商品化されずに出荷不可となり、窯元で破棄されますが、昔のものは、あえて、このような歪みや灰かぶりの跡や虫食いと呼ばれる釉薬が避けるように穴があいたものを味わい、景色として鑑賞の対象としております。

より完成度の高いものを求められる現代の我々の眼からすると、この何とも言葉に出来ない歪みや色彩が古美術愛好家の中では「うーむ…」←素晴らしい!とか、いいね〜。や味があるね〜等と個々人の感性の中での評価を高めております。

*古美術商の目線からの御案内ですので「やきもの」の勉学に励まれる方は大堂の勉強方法で進んで下さいね。

そして中には釉薬(うわぐすり)を使わないもの『素焼き』のまま出荷されるものがあります。

先程から釉薬!釉薬!と書いてますが、これらを調べないと先には進めませんね。
店頭では解りやすく「コーティングだよ」と言い放っておりますが、素焼きのモノに(素焼きって言うのはですね。解りやすく言うと庭先に植木鉢があるでしょ?あの土色の植木鉢。日本人なら必ず見た事ありますよ。まさにあの状態の事を言います。こ〜いう説明をすると一部の方からバッシングされますが、植木鉢の肌を思い浮かべて続きを読むべし)絵付けをします。絵付けとは、筆で絵を書くと想像して下さい。そ〜です。それです。焼き物の絵の具となる顔料は窯で焼く前と焼いた後では変色します。高熱な温度で焼かれる事で化学反応をおこしますので、陶工の絵師は完成した時に発色する色味までも想像して描きます。又、平な面では無い為、ある程度の下絵をおこして(図面を紙に描いて)から、器に描いていきます。これが〜ムズカしい。。。

素焼きに絵付けとしたものに、いよいよ釉薬をかけます。かける、と言う表現がいいのか、どっぷり浸けると言いますか、窯により異なるかもしれませんが、皆さん、器の高台(裏の部分)に指の跡を見た事はないですか?高台を指で掴むようにして、粘度と灰を混ぜたような樽(バケツ)に器を漬け込むのです。指で持った部分には付けない事が多いです。

その現場をはじめて見るひとは「うわ〜!せっかく絵を描いたのにーーー!」と驚きます。

私もはじめて見た中学生時代は「マジかよ。。。」といじけました。

それが器の表面を覆うものとは知らずにグレグレでした。

窯で焼きます。

この言葉で何十人もの小学生に「焼けねーよ」っと指摘されます。
チビッコの想像するカマとは白米が炊ける電子釜だというのに爆笑します。
割と多いです。カマの説明をするのは毎年やってます。

窯にも登り窯とかがございますが、今日は窯の説明までしていると器が完成しないので、先に進みます。

窯で焼いて、電子レンジのようにチーン!とすぐには取り出せません。
窯の温度が自然と下がるよう、熱が冷めてきた所で中のものを取り出します。

この窯入れの最中から取り出すまで数日間を要します。
(御家庭用でしたら、う〜ん。。。今は、もっと早いかな?)

そして、いよいよ取り出しますが、中には残念ながら高熱に耐えられず割れているものもございます。

ショックです。
でも職人、陶工達は手慣れたもので、形状を保ったままでも己が気に入らぬものは、その場で割ります。
パッリーン!と割ります。

日本人!

と、感動します(これは個人的に)

拘りを極める事に集中するので、完璧だと満足するような陶工は未だにおられないと思います。

また精神性の話になると泣く子がいるんで、元に戻ります。

そうして出来たものが「やきもの」として世に出るわけですが。。。

何から勉強しよう。
この質問に対して、

『興味がわいた事は自分で調べよう』

です。

私は最近ですね「1から教えるのは無理」が口癖になりました。
すごくイヤなババア化しているとは思いますが、1から、果たしてどこまで伝えるべきか。

もっと言うと、人から口頭で学んだ事は人間忘れる。

次来た時にも同じ質問を繰り返す。

店主の私に舌打ちされる。

睨まれてスゴスゴと帰る。

これではダメなんですよね。お互いに。

勉強というよりも興味があるのであれば探して調べる。
すると自分の身に付き、その知識だけは家が火事に成ろうと泥棒が入ろうと奪う人はおりません。
病気は別ね。

なので、何から勉強するか。

ここまで読んで頂いた方には、以下、おまけ


器にはカタチに呼び方があります。名前ですね。

魚のカタチは「魚」うお

葉っぱのカタチ=「木の葉」このは

菊のお花のカタチ=「菊花」きっか

扇=「扇」おうぎ←扇は平安時代はメモ用紙のようなものだったんだよ。マメマメ知識ね

菱形=「菱」ひし

貝殻の形=「貝」かい

満月を半分こにした形=「半月」はんげつ

一カ所にだけ注ぎ口がある器=「片口」かたくち

丸が3つ付いたような…3食パンみたいな形=「松」まつ

楕円形をアレンジした形=「木瓜」もっこう

紅葉の葉っぱの形=「紅葉」もみじ

四角い形=「四方」よほう

はぜた山椒の実の形=「割山椒」わりざんしょう

瓢箪型=「瓢」ひさご

花びらのような形=「輪花」りんか

楽器の琵琶の形=「琵琶」びわ


以上、参考書より抜粋して御案内しております


上記で言いますと、古美術商内で飛び交う言葉は輪花や片口ですかね。

季節毎に添える器としてユニークな作風が多いので、お気に入りを見つけたら即ゲットして下さい。


次ぎに誰もが「なんで?」と思っていても聞く相手がいない素朴な疑問。


我々のような店に入りますと「伊万里染付角皿」とか「九谷赤絵盃」等、ま〜それは見事に漢字のオンパレードですよね。
商品名を読んでいるだけで「おいおい…なんて読むんだよ…」と困惑される方もおります。あなただけではございませんよ。

そして、慣れてくるとスラスラと読んでしまえるのですが美術館で表示されている作品名には困惑する漢字も混じりますね。

商品名(及び作品名)の法則。

と、立派な事を申しましたが。

簡単です。


順番に記載します。

1=産地、又は作家名

2=技法

3=文様

4=形


(アレ?これ、どこかにも記載したような気がしました…)

1〜4の方法でだいたいが紹介されております。

例題 / 伊万里(産地)赤絵(技法)龍(文様)壷

どんなものを想像しましたか?
ごめんなさい。
こたえとなる実物の写真はないのですが、色鮮やかな赤絵の龍が描かれた壷をイメージして書きました。


この方法で、だいたいどこの店も美術館も御案内致しております。

どうぞ、お手元のモノにも名前を付けてみて下さい。
答え合わせが必要な場合がございましたら写メ送って下さい。
だいたいが保存箱を造る場合に聞かれますが(箱書きしておきたい場合等)自分の物もシッカリと明確に呼び方を記憶したい!と言う方は聞いて下さい。他店に問い合せる場合は、そのような事を伺っても良いかと問合せをしてからにして下さい。

最近、入店時に挨拶もないまま無言で立ち尽くす方がおりますが。
このような方には大切な国の財産をお渡しする事は出来ませんからね。

さて、上記できになる技法にも色々ございます。

技法?

刷毛目とか布目とか耳にされた事はございませんか?

三島とか粉引とか。。。

こちらは、ここまで読まれた方でしたら書店に出向いて参考書となる御自身と相性の良い本を1册御購入下さい。
これがイイですよ!とは一概には言えませんので。

手に取り、本の相性から先にあるやきものも変わります。

技法はどのような本にも明記されているはずです。

もし古い桐箱になぞの技法が明記されていたら見せて下さい。私の参考にもなりますので。


さて、長くなりましたが。

一度、こちらでアップさせて頂きます。

写真付きなら解りやすいのですけどね。
そこまで余裕なかったです。

書店にまずは「いってらっしゃ〜い」







 

author:古美術 希, category:その他, 16:16
-, -