- 盃洗をice pailとして代用(昆虫嫌いの方は御注意=トンボの画像有)
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2018.07.19 Thursday
今朝、店のドアに蜻蛉(以下、トンボ)・・・。
武具類にトンボ柄のものが多い理由をご存知の方も多いかと思われますが、改めまして・・・。
前立てや籠手等にトンボをモチーフにした甲冑をご覧になられた方も多いかと思います。
又、刀剣の鞘や鐔、目貫にトンボ図を施したものも多く、これらは、前にしか進まないトンボの特徴から、戦において前へ前へとひたすら前進する武士の在り方を表現していると言われており、所謂、縁起担ぎとして用いられたモチーフです。
今も尚、受験を控えている御家庭や勝負事に挑まれる前に「トンボのもの有りますか?」と御来店される方もおります。
女性の場合は印籠の留め具として用いられたトンボ玉を好んで蒐集される方もおります。
日本古来から伝わる縁起の良いトンボですが・・・。
2時間後も止まったままでした^^;
この猛暑ですから、きっと休憩時間だったのでしょう・・・店の入り口に日が差す時間には、いなくなってました。
昆虫も必死に暑さの中で生きてますね。
2週間前は北鎌倉にきて初のクワガタが店のドアにしがみついておりました。(止まっていたのではなく、しがみつくが適切な茹る夏)
今年は昆虫に好かれる店舗と相成っております。
さて、話題はいつも通りの器の使い方です。
こちら5客揃の小ぶりな向付。
絵柄をご覧頂きたく下にミラー(鏡)を敷きました。
内側が白地の器には、この時期でしたら緑茶色が似合います。
*伊万里染付向付5客揃←クリックで商品ページが開きます(古美術希)
サイズは当時の特注品と思われます。
なかなか見られない大きさです。
網代編み等の盆に添えますと、涼を感じて頂けるかと思います。
こちらは江戸中期の蕎麦猪口(伊万里染付微塵唐草紋様)に茶托は網目を施した銅製品。
そして江戸幕末期の盃洗。
ガラスの急須は今年度は販売しておりません。
*伊万里盃洗←クリックで商品ページが開きます(古美術希)
盃洗はコンフォート型をしているので、冷たい氷を入れてice pail(アイスペール)として御使用になられると雫も落ちにくいので夏場も活躍します。
このように氷を入れて・・・
緑茶の色が上手く出ませんでした^^;
雰囲気だけ味わって下さい。
夏場の食事は偏りがちになります。
簡単に一品添える場合に、このような氷を入れて、刺身やフルーツを添えると、いつもと違った食卓に早変わりします。
手の込んだ料理をしたくな〜い!真夏の期間中は、氷を上手に取り入れて、爽やかな見た目と食材を吟味して美味しく&簡単に♪
手間をかけない工夫として、今日の記事タイトルは盃洗の御紹介とさせて頂きました。
店の表にはトンボ・・・裏口には現在、蝉(セミ)が鳴いてます・・・。。。
皆さま、くれぐれもご自愛の程、この夏も御自宅で器を活かした楽しいお食事を!
8月5日追記:過去の入荷データより探し出しました。
こちらが刀剣の拵に施された蒔絵による蜻蛉です。
既に完売品の為、参考資料として御覧下さい。
(前立の蜻蛉画像が見当たらず・・・ひとまず蒔絵拵にて失礼致しました)