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バナナチップス2 お上品編?日本で湯呑みが出来た頃の「湯呑み」

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昨日の盃洗にドッサリ盛付けからヒントです。

同じくバナナチップスを漆器盆の添えて、コーヒーは日本で初めて湯呑が庶民に広がった頃(明治後期〜大正期)の伊万里に淹れました。

それまで庶民は木の無垢の椀でお湯を飲む・・・ぐらいの生活だったと御想像下さい。

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お客様にドサーッと出せる仲でしたら昨日のように山盛で和気藹々と楽しめますが、もう少し気取ったと申しましたら宜しくない言い方ですが、品格を疑われない程度に・・・と云う場合は、このように少量を添える形が宜しいかと思います。

今回はコーヒーですが、今時季でしたら新茶を煎茶碗に淹れて漆黒盆に添える方が緑茶の爽やかさが広がりますね。


このように、少量を添える盛付けに向いている料理と、ドッサリと盛付けた方が良い盛付けが実はございます。

ドサーッと盛る方が楽だし、性に合うと仰る方も少なくはなく、むしろ、多忙な日常では細かく盛付けるのは困難な御家庭が殆どかと思います。

そこに子育て真っ最中となりますと「あー!そんなのやってられないよ〜」が本音ですよね。

しかし、実は、器に「ドーン」と盛ったほうが見栄えが良い料理が多いのです。

それは煮物等の郷土料理が代表的ですね。

むしろ、思いっきり「ドーン」と器に移し替えたほうが食欲を掻き立てる料理が日本の家庭料理には多く、想像してみて下さい。

例えば肉じゃがを

(チマチマ・・・チマチマチマチマ・・・あっ・・人参はこっち・・あっ・・・角度が・・・)

こんな状況を目の当たりにしたら、色々突っ込みたくなりますね(敢えて具体的に記載しませんが・・・イライラする)

続いて、おでんの場合

(はんべんどこに置こう・・・あ、ちくわぶ・・・あ・・・大根はこっち・・・あ・・・正面はこちらです・・・)

無言で箸置いて、その場を去りますね。

<時々、この手に遭遇しますが・・・ま〜、もうね、それはそれで・・・>


茶懐石を基準に器を選ばれる方もおられれば、日常、気兼ねなくドンドン使える器を探される方もおり、どちらも同じく「楽しむ事」には違いはございません。


*ドッサリ山盛に向いた器

*料理屋さんのようにオシャレに盛付けたい器

どちらもお手元にございましたら大活躍します。

この辺りもご参考に蒐集を楽しまれて下さい。


以下、よくある会話


「私は雑なのよ〜、すぐ割っちゃうのよ〜、でも欲しいのよ〜」

この場合は、

雑=器を厚めの物をお薦めします 

割る=輸出が盛んだった頃の船の揺れに耐えられる形状・時代の物をお薦めします 

欲しい=お客様個々人の好みを共に追求してお気に入りを美術商目線で探り御予算の範囲内でお薦め品を差し出します


このような会話が店頭では殆どです。

そして、意を決して所有された方が2度目以降の来店時には

「使わないと何が良いって言われているのか解らないものね〜・・ようやく解った気がしてます」

と、日常で使う事で肌で感じる良さと視覚から味わう癒しのような多方面の角度から良さを追求されておられます。

(器の場合は口当たりも所有者しか知り得ないですからね)

「意外と洋食のほうが合う」とか「手抜き料理の時に役立つ」とか「使ううちに割れても金継ぎして使い続けちゃう意味が解った」など、様々な御感想を頂戴しております。

どうしてもネットの画面上からは見た目重視になりやすいですが、実際に使う事をイメージされて、できれば手に取り、重さや質感などをご確認の上、所有して頂けましたら幸いです。


本日の器も見た目以上にシッカリした日常向きの湯呑みです。

おそらく当店で作家物以外に湯呑みをご案内するのは初めてかと思います。

こちらバラ売りも承っております。

残り8客となりました(10客組をバラしました・・・)

父の日の贈り物にいかがでしょうか?


絵柄は実に珍しい「波紋様」です。

湯呑みの御紹介が遅れまして申し訳ございませんでした。

湯呑みを探されておられた方は、この機会にご検討下さい。
 

author:古美術 希, category:食と器, 13:15
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