RSS | ATOM | SEARCH
秋たけなわの好季節=実りの秋
FullSizeRender-3.jpg
食材の彩(いろどり)が豊かな季節となりました。
長年わざわざ通って頂いている群馬のお客様からの巨峰と柿の差し入れです。
巨峰の一部は長野県のお客様からも頂戴したものもございます。
FullSizeRender.jpg
季節に合わせて漆器を用いて見ました。
柿の色と片口の色が、より秋を感じさせます。

夏の名残りのを演出する漆黒塗が茶懐石でも頻繁に使われる時季となります。
一般のご家庭でしたら画像のような塗りのお盆や器としても代用できる漆器を使うと食材の色彩が鮮やかになりますのでお薦めです。
少し霧吹き等で水滴を吹きかけ艶やかな演出も可能な漆器を御一つ所有されると様々な場面で多様できます。
豪華絢爛な蒔絵の器も素晴らしく料理の見栄えも一段と格をあげてくれます。
しかし、この時季には敢えて一色塗のものを用いることから、暑い陽射しが照りつける夏から少し肌寒く感じる風が吹き秋の訪れを感じつつ夏の名残りを楽しむ日本ならではの季節の演出として好まれて使われております。
又、銀杏の葉や紅葉、稲穂の蒔絵が品良く添えられた器を使い秋を演出するのも素敵です。

現代の御家庭では季節を限定されるものを好まない方も多くおられますが、桜や菊の蒔絵が同時に施されたものも多く存在します。
これらは限定された季節に限らず一年を通じて日本を代表するモチーフとして捉え、日々の生活でお使いになられることが可能です。
江戸の終わりから明治時代ぐらいになりますと、そのような四季を盛り込んだ漆器が作られているように感じます。
銘々皿にも四季折々の草花が施されたものもございます。

漆器に限らず、やきものにも存在します。
そのような年間を通じて使えるものを探されるのも面白いかとご提案致します。

少しお話が反れますが、桜を描いた絵画作品は年間を通じて飾られることもございます。
これは桜イコール日本と言う認識に基づいて、その絵画を飾る場合があり、割と近代社会はモチーフの意味を通じて季節除外視で飾るようにもなっております。
個人的には、このぐらい堂々と好きなものを飾る時代になっても良いと思います。
例えとして桜で申し上げますと、桜が御好きな方は季節を気にせずに桜の絵画を飾られて、もしも、他者から指摘を受けたとしても、桜は日本を代表する花ですからと言葉にしなくとも堂々としているべきだと思います。

茶懐石の場合は、なかなかそうも申しておられませんが、お道具を四季折々揃える楽しみが、段々と置き場所にお困りになられた場合は上記のように春と秋の草花が同時に描かれているものを探されると一石二鳥と相成ります。

探す作業が面倒でお嫌いな方は、専門の道具屋、古美術商にお声がけしておきますと入荷した時に調度良いものを薦めてくれます。
どれが、どのような席に適しているのか不明な場合や招く方により不安を感じる場合は専門の店に問い合わせるのも適切な判断かと思います。

長くなりました。
続きます。
FullSizeRender-4.jpg
群馬の方よりモロヘイヤも頂戴しました。
茹でて粘り気が程よい所であげるとの事。
ハロウィンカップがあったので冷蔵庫に保存せずにしばらくモロヘイヤをこうしておきます。
こちらは、ほんの遊びです。

FullSizeRender-5.jpg
茗荷(みょうが)も入っていたので、茗荷紋の御紹介です。
陣笠の茗荷紋に添えて撮影。

店を立ち上げた時に御近所の方が茗荷を差し入れしてくれた事を思い出します。
その方に、私は納豆や味噌汁に入れて食すことが好きだと告げると「違うわよ。これから花が咲くから生けるのよ」と言われ、剣山に茗荷を立てた思い出がございます。
それから間も無く、茗荷の先から白い花が咲き、来店される方々から「珍しいわね」と花器よりも茗荷に注目が集まり、一部のお客様の間で茗荷を生けることが流行りました。

実に生けやすい(剣山に刺しやすい)珍品です。
是非、お試し下さい。
FullSizeRender-6.jpg
茗荷紋の説明はこちら
陣笠茗荷紋(じんがさみょうがもん)←クリックで商品ページが開きます(古美術希)


陣笠は塗物(漆)です。
鉄兜は戦用です。陣笠は大名行列の時などに使用します。よって、とても軽量に作られております。

実物は店頭でご覧下さい。
author:古美術 希, category:食と器, 13:55
-, -