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日本刀 基礎知識/刀剣の歴史を区分

日本刀について

店頭に若い世代の来店が増えております。
これも近年の流行りからくるものだと感じております。
そこで、店頭で1から10まで店主に質問をされる方へ御拝読頂きたく、この度、刀剣の基礎知識編として記載させて頂きます。

本気で学びたい方は著書柴田光男氏による本を1冊所有される事をお勧めさせて頂きます。
店主に聞いて学ぶよりも資料となる基礎を記した本は書店を訪れ御自身と相性の良い本をお選びになられる方が身につきます。

さて、当店でご案内できる範囲でご紹介させて頂きます。

日本刀の歴史は平安時代から記されている専門書が多いようですが古墳時代まで遡ります。
古墳時代から飛鳥、奈良時代と、この時代頃までを上古刀と称します。

 

以下は大きく区分して全て古刀に含まれます。
平安(794-1191)
鎌倉(1192-1330)
南北朝(1331-1392)
室町(足利)(1393-1573)
安土桃山(1574-1602)
慶長元年〜慶長7年(1596-1602)


平安〜鎌倉〜南北朝〜室町〜安土桃山時代の刀剣を古刀と称します。
室町後期から安土桃山時代の刀を末古刀とも言います。

江戸時代 慶長7年までを古刀(末古刀)とし、慶長8年からを新刀と称します。
この時代の栄めに作られた刀をもう少し専門用語を用いてお話しますと、末古刀から新刀に移り変わった時代の出来事は
応仁の乱(1467-77)秀吉公の刀狩令(1588)朝鮮出兵(1592-97)関ヶ原の戦い(1600)大坂の陣(1614-15)を経て、慶長元年を迎えます。
この慶長元年を跨ぎ時代は古刀の特徴を含みつつ新刀として新たな時代に応用した刀剣が作られます。
これらを新古境と称します。
慶長新刀とも言われ特徴は先に述べましたように古刀の特徴をもつものがこれらをさします。

形状のお話は別の機会でご案内したいと思いますが、大きな変化の特徴は刀の反りにあります。
古刀の反りと新刀の反りでは登録証にも記載される「反り」の部分で判断するのもポイントとして記憶してください。

新刀とされる時代は慶長8年〜宝暦13年(1596-1763)

江戸時代の中期後半から明治前期を新々刀
明和元年〜明治9年(1764-1876)

そして、この明治9年3月に廃刀令発令
 

明治10年以降も新々刀と称しますが、昭和初期から第二次世界大戦が終戦するまでの間いに作られたものを昭和刀と称し、それ以降は現代刀として平成の今も鍛治師により作られてはおります。

 

 

 

刀工の系統

 

5つに分かれております。

こちらも覚えておきたいポイントです。

*( )に時代を記載していこうと思いましたが、本を参考にご覧になればわかります。平安〜鎌倉期の一部にだけ最も古いと云う意味合いで添えました。

時代は活躍した主な時代を添え書きしております(○○時代から○○時代まで!ではなく活躍していた時代)

 

山城=平安〜南北朝時代

刀工:三条宗近(平安)五条兼光(平安)五条国永、五条兼永(平安)粟田口国友、綾小路定利、来国俊(鎌倉)来国光(鎌倉)粟田口藤四郎吉光(鎌倉)

特徴:太刀細身で小鋒(こきっさき)地鉄は板目が細かい

 

備前=平安〜鎌倉時代

刀工:友成(平安)正恒(平安)包平(平安)助平(平安)助宗、福岡一文字則宗/信房/吉房/長則(鎌倉)吉岡一文字助吉/助光(鎌倉)片岡一文字則房(鎌倉) 守家、長船光忠/長光/景光/真長/近景(鎌倉)兼光

特徴:反りのある刀の歴史は備前刀が最も古い 地鉄は鍛えられており板目肌 刃文は直刃が多く見られる

 

大和=鎌倉〜南北朝時代

刀工:千手院(鎌倉)当麻国行(鎌倉)龍門延吉、手掻包永(鎌倉)尻懸則長(鎌倉)保昌貞宗、保昌貞吉(鎌倉)

特徴:鎬の幅が広く刃文は直刃

 

相州=鎌倉〜室町時代

刀工:新藤五国光(鎌倉)行光(鎌倉)正宗(鎌倉)秋広、広光、綱広、正宏、広正

特徴:身幅が細く小鋒も有り 鳥居反り 刃文は様々

 

美濃=鎌倉〜室町時代

刀工:志津兼氏(鎌倉)金重、金友、為継、善定兼吉、兼常、和泉守兼定、孫六兼元

特徴:地鉄は板目肌で反りは浅い

 

 

以上が刀剣を鑑賞していく上での知っておきたい区分です。

 

刀工の系統で上記にはございませんが薩摩の波平行安(なみのひらゆきやす)は平安時代から幕末まで続きます。

 

 

刀剣 各部位の名称←クリックで古美術希のホームページが開きます。

 

こちらは以前、古美術希ホームページ上に記載した記事にございます。

 

美術刀剣の商談中は、各部位の名称でご説明する事が殆どです。

スムーズなお取引ができるよう御確認の上、ご来店ください。

 

*書店を訪れてシッカリと表として説明してあるものをお選び頂くと分かりやすく、刀剣要覧も1冊あると便利です。

author:古美術 希, category:余談, 15:54
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