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素材の見分け方 其の2

前回の記事「漆器 素地の確かめ方」の続きと申しますか、おまけ記事

 

前の記事に鼈甲、象牙にも似たような疑問点が多いと記載しました。

 

こちらの2点に関しましては、現在は動物保護により新たに生産する事を禁じられております。

勿論、現在も鼈甲を用いて簪や櫛を作成される職人もおられます。

皆様、限られた材料の中での制作だと把握しております。

 

さて、鼈甲の本物、偽物。

ベークライトと言う単語をご存知の方も少なくなりました。

世代的にも店主の私もベークライトで盛り上がりをみせた年代ではございませんが、職業柄遭遇する機会が多く、其の単語さえ現代社会では当たり前のように存在している事から記憶される必要性もなくなりました。

 

このベークライトとはフェノールとホルムアルヘヒドを原料とした熱硬化性樹脂で植物性の樹脂ではなく人工的に作られたプラスチックと言う、、、なんとも古美術の分野とは異なるお話になる訳でございます。

 

このベークライトは現在の80〜90、100代の方々でしたら詳しくご存知です。

むしろ、当時は画期的な素材とも言えます。

ベークライトが開発されたのが1900年代に入り間も無くである事から(詳しくは1910年頃)人工的に生産可能となり価格も安く手頃な生産品が多く作られるようになります。

 

なぜ古美術商がベークライトの話をするのか?と申しますと、古美術、骨董分野で必ず目にする鼈甲の簪や櫛は、上記の年代以降、鼈甲からベークライト製品として世に多く出回りました。

 

先ほど、現在の80〜90代の方々と申し上げたのは、この世代の方々が主に購入される時に、今までは簪、櫛と言えば、鼈甲や柘植など、素材は天然のものに限られていた中で、新たに加わる事になったベークライトと言う素材を意識して購入されていた世代でもあります。

 

現在の私たちが前のコラムに記載した「電子レンジや食洗機でも使える漆風のお椀」を、これは漆ですか?プラスチックですか?と素材をチェックするのと同じように、ベークライトの誕生により、櫛、簪の素材への意識が日本には加わりました。

 

店主の私の言葉でお話を進行しておりますので、ベークライト専門の方々にはアバウトな表現かと思いますが、お許しを。

 

「鼈甲の櫛、簪って本物なの?」と聞かれる方は鼈甲=プラスチックか、他の何か?程度の場合が多く、

 

「この鼈甲はベークライト?」と聞かれる方は、上記の年代の方か同業者の方で経験の浅い方です。

 

見分け方としましては、陶磁器、漆器と同じように数多く手にして見ていると理解できるようになりますが、ほとんどの方が鼈甲とベークライトの見分け方がわかりません。

 

*ここで確認『鼈甲』とは熱帯の海にいる亀!お腹と背中の甲羅を構成する。。。。。詳しくはお調べ下さい『甲羅』と覚えてくださっても構いません。素材は亀さんです。だから動物保護のお話が出てくる訳であります(この辺りは古美術にご関心ございましたらお調べ下さい)

 

「骨董市に行くと必ず鼈甲の簪を買います」と自慢げに簪を見てせ仰る方がおりました。

しかし、彼女はベークライトと言う素材を知らなかったご様子で、後からきた80代の女性から「鼈甲じゃないんじゃない?これが鼈甲よ」と、当店で購入された鼈甲のアクセサリーを差し出されて「ね?あなたのとは、ちょっと違うでしょ」との会話が永遠続きました。

 

簪を見せた方にはベークライトという素材がある事を告げると「え?違うの?」と驚いておりました。

 

昔の古美術、骨董商の中には見分けがつかなければ、線香の先で焼け!と荒手な方法で区別する方もおりました。

 

一見、このベークライトは鼈甲のそのものの雰囲気を纏っております。

 

しかし、天然物である鼈甲の質感とは異なる艶やかさがございます。

鼈甲の落ち着いた艶とは異なり、ベークライト製のものは輝きがそのまま変化しません。

 

もちろん、素材を一括りにプラスチックと申し上げても間違いではありません。

ベークライトもプラスチック製品です。

 

この見分け方としましては、線香の先で焼いてみる方法もございますが、当店ではなるべく素材を見て、手で触れて覚える事をお願いしております。

 

鼈甲の艶と輝きは時代ごとに変化しますし、素材の質感、紋様からも価格が異なります。

 

しかし、当店でも新たに自然素材を用いての生産は好ましくは考えておりませんので、今後はベークライトに限らず、代理できる素材の生産が可能であれば、そちらを推薦したいと思います。

 

ただし、当店ではあくまでも古美術商で取り扱うものですので、鼈甲でしたら本物の素材を用いた『鼈甲』を販売致します。

ベークライト製品の買取は行っておりませんので、ご注意下さい。

 

 

象牙

 

こちらも漢字のままです。

 

お鼻の長い象さんの『牙』です。

 

時々、骨と勘違いされておられる方がおりますが、骨ではなくキバです。

 

こちらの素材の偽物として業界で言われているのは練り物(ねりもの)

 

根付を収集されておられる方は避けては通れないのが、この練り物と象牙の見分け方。

 

当店では象牙をお見せしながら、模様のような筋状なもの(縞目)がある事を確認して頂いた上で、この筋状がない場合や、何故ここで筋(縞目)が途切れているのか?とか、不自然な方向に伸びているものがございます。

これらが練り物と称されるもので、象牙製品ではないと判断ができます。

 

練り物の場合も質感で、なんとな〜く理解できてきますが、実に巧妙な技術で作られているものも多く、その場合は色で判断します。

 

古美術商の店頭に並ぶものは古いものが基本です。

 

象牙は時代毎に飴色のような茶系に変色します。

 

彫が施されているものは、その彫った部分にも時代が見て取れます。

 

象牙色の肌と言う言葉は乳白色を思い浮かべますが、実は時代を経て行くと飴色に変色する事から、古美術商の店頭で不自然なまでに乳白色が美しい場合は少々、、、お考えになってから商談して下さい。これ以上は、個々人の価値観ですので、購入されるか、しないのかは、、、お任せ致します。

 

象牙そのものの置物がございますね。

当店でも何度か扱いました。

これも、実はコラムに記載する事を長年ためらっておりましたが、本物、偽物の見分け方を、、、公開します。

 

象牙の形状がそのままの多くは、そこに彫り物がある場合がございます。

勿論、素材無垢のままも存在します。

 

この場合は、上記に記載した筋状云々、飴色云々、、、は、勿論、必見です。

しかし、外側は本物の素材を使用している事がほとんどです。

 

どう言う事かと申しますと、中が問題です。

 

。。。。。

 

 

続きは、実際に実物の取り扱いがある時に店頭でお話します。

 

これ以上記載しますと、色々と悪い事をされておられる方々の営業妨害に繋がりますので^^;

 

 

 

美術品、絵画も同じですが、素材に注目しますと真実が見えて参ります。

 

*これ以上、象さんに危害を加えるな!とも叫んでおきます。当店では極力、象牙のものは今後扱わない方針ですが、印籠についた根付や小箱やその他諸々に施された時代物の象牙はご勘弁、ご理解頂けますよう、よろしくお願い申し上げます。もう、象牙製品は現代社会で生産するのは反対です。

author:古美術 希, category:その他, 14:42
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漆器/素地の確かめ方

「自宅にある漆器が木で出来ているか知りたいのですが」

 

「旅行先で安いから衝動買いした漆の茶椀があるんだけど本物か確かめる方法ありますか?」

 

等の質問が割と多く寄せられます。

 

中には店頭で「本物か?」と聞かれる方もおりますが、当店では必ず確認作業を終えてから店頭に陳列しております。

 

長年、問い合わせごとに確認方法へのお答えをさせて頂いておりました。

年々、質問が増えておりますので、この度、コラムに記載させて頂こうと考えました。

こちらの記事を掲載する事に怪訝な表情を浮かべられる方は、まずおられないと思いますが、念の為、真実を掲載する事へのクレームは受け付けない旨を記載させて頂きます。

 

本物の漆とは?

 

まず、本物という言葉の概念から、こちらの漆に関して『素地が木材』であるか?という部分を強調します。

 

日本は高度成長に伴い様々な素材が開発され、今現在も研究が進み、生活はより豊かなものへと変貌しております。

 

漆の歴史の中でも、漆と見間違えるほどの出来栄えとされるものが多数生産されるようになり、現在では見分け方を問い合わせる方も多くなりました。

 

鼈甲や象牙も同じ傾向にございますが、今回は漆に絞り込みたいと思います。

 

まず、素地の木目が見えているものは問題ないと思います。

木目調に仕上げているプラスチックのものも有りますが、ほとんどが自然が生み出した木目かどうかは御判断がつくかと思います。

 

しっかりと漆を塗られた木目の見えない漆器に関してを今回はお答えします。

 

蒔絵などの装飾が施されたものは例外とします。

 

まず、見分けのつかない物の対象物の殆どは日常使える器かと思います。

今では電子レンジ可能の漆器風もございます。

こちらは購入時に店舗で確認をされるとわかりやすいですが、その場合は新しいものを購入する場と考えられますので、素材は明記して有りますし、店員に聞けばわかります(素材シールを貼る事が新しいものには義務付けられております)

 

当店では、古いものを購入する場合や、購入後の御不安を解決したいと思います。

 

まず、シンクに水を入れます。

バケツでも構いません。

 

(対象物が入る大きさのものに水を入れます)

 

そこに御不安を抱かせている対象物を入れます。

 

この時に浮かせるのではなく、水の中に沈めるように入れます。

 

FullSizeRender.jpg

 

すると、一目瞭然で素地が木材のものか、プラスチック製品かがわかります。

 

木材の場合=水に浮き上がります。

 

プラスチック製品の場合=水に沈みます。
 

 

お手持ちの漆器で「これは本物の漆器ですか?」と、お写真を送られる方がおりますが、大抵が漆黒の一色のものだったり、時には朱塗の椀だったりします。

 

写真を送られるよりも簡単に、上記の方法で御判断可能です。

 

是非、お試し下さい。

 

(お盆や折敷のような大きなものは風呂で試されると良いかと)

画像で御説明します

01.png
対象物が入る大きさのものに水を入れます。


02.png
対象物が水面に浮かないように斜めに入れます。

03.png
できるだけ水が触れる面積が広い事が好ましいので底まで沈めます。

04.png
底まで沈めましたら放置します。

05.png
そのまま水面まで浮いてこない場合はプラスチック製品です。

07.png
水面まで浮かび上がってきた場合は素材は木材である事がわかります。

 

 

もっと早く知りたかった!と仰る方がいるかもしれません。

 

私も店先で、これ程まで問い合わせ件数が伸びる案件とは考えておらず、一件一件に応じて参りました。

 

それも回数を重ねるごとに返信メール本文がフォーマット化してきましたので、今回、こちらにてご案内させて頂きました。

 

 

「漆器が欠けてから本物だったとわかったよ!」と仰った方がおりましたので、そのような事がなくなればという考えもございます。

 

一色塗りのものは修理も実は大変です。

 

黒と申しましても、黒にも色々ございます。

 

色の具合(色彩&濃淡)を調和させるのに、最も修復が困難なのも一色塗のものです。

 

黒一色だから修理も簡単だろう!と安易にお考えの場合は御注意下さい。

 

むしろ、修理費用がお高く付きますので、予め、本物の漆器である事を把握した上で大切に御使用願います。

 

*こちらも数多く触れる事により手の感触でも判断ができるようになります。陶磁器と同じ要領で多くのものを手に取り質感、重量をご自身の鑑定項目に加えて下さい。

 

 

おまけ

 

ひねくれ者様がきっとおられると思いますので、付け加えます。

 

「蒔絵を水に漬けろと言うのか!」

 

と、仰りたい場合は、少し冷静にお考え下さい。

 

蒔絵のような金彩を施す作業をプラスチック製品に、わざわざされる職人さんは殆どおられないと思います。

蒔絵の技術&腕がある方は素地から拘りますので、偽物はまず生産するだけ無駄(採算合わず)かと思います。

 

又、プラスチック製品に金蒔絵の場合、これは「蒔絵シール」と言うのが経験上、殆どです(貼ってこすって出来上がりのシール)

 

不安な方は、一番信頼できる店舗から購入されるのが宜しいかと思います。

 

現在生産されている漆器も素材により価格が異なります。

百貨店や漆器専門店でも、予め、ご確認の上、ご購入願います。

 

*当店では「プラスチックの方が食洗機に入れられるし〜。楽だし〜」と仰る方に無理に漆器をお薦めしません。皆様の生活に合わせて御使用下さい。

 

 

*驚きの質問が届きましたので記載します「仏像も木彫りなら浮きますか?」はい、浮きます。浮きますよ。浮きます。浮きますけどね。。。仏像に対しての水の比率云々ではなく、精神性のお話をさせて頂きたいのですが、、、仏像は裏をご覧ください。大抵のものが裏をご覧いただけましたら素材がわかります。仏像、、、特に古いものはむやみに沈めて〜浮かせないで下さい。試される方は自己責任でお願いします。仏像を沈めようとされる方は御自身の存在が本物?偽物?をまずは疑って下さい。

author:古美術 希, category:その他, 13:34
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来店時のご注意 Notes on visit  訪問注意事項 Notes sur la visite

御来店ありがとうございます

古いものを扱っております

指輪や長いネックレスは外して下さい

首から下げているカメラも外して下さい

リュックサックは椅子の上へ置いて下さい

全て破損事故防止の為、御協力願います

 

Thank you for visiting us.

I deal with old things

Please remove the ring and long necklace

Please also remove the camera which is lowering from the neck

Put backpack on the chair

To prevent damage accident, please cooperate

 

感謝您訪問我們。

我處理舊事

請刪除戒指和長項鍊

也請從頸部卸下相機

把背包放在椅子上

請配合損壞事故預防

 

Merci de nous avoir rendu visite.

Je fais face à de vieilles choses

S'il vous plaît retirer la bague et le long collier

S'il vous plaît également retirer la caméra qui descend du cou

Mettre le sac à dos sur la chaise

S'il vous plaît coopérer pour la prévention des accidents tout

 

Danke für Ihren Besuch.

Ich beschäftige mich mit alten Dingen

Bitte entfernen Sie den Ring und die lange Halskette

Bitte entfernen Sie auch die Kamera, die sich vom Hals absenkt

Setzen Sie den Rucksack auf den Stuhl

Bitte kooperieren Sie für die Schadensverhütung alle

 

Grazie per averci visitato.

Mi occupo di vecchie cose

Rimuovi l'anello e la lunga collana

Si prega di rimuovere anche la fotocamera che sta abbassando dal collo

Mettere lo zaino sulla sedia

Vi preghiamo di collaborare per prevenire danni agli incidenti

 

Tak for at besøge os.

Jeg beskæftiger mig med gamle ting

Fjern venligst ringen og den lange halskæde

Fjern også kameraet, som sænker fra nakken

Sæt rygsæk på stolen

Vær venlig at samarbejde om forebyggelse af ulykker for skader

 

내점 감사합니다

오래된 물건을 취급하고 있습니다

반지와 긴 목걸이는 분리 찾기

목에있는 카메라도 제거합니다

배낭은 의자 위에 놓으십시오

모든 파손 사고 방지를 위해 협조 바랍니다

 

 

多国籍で表記してみました

当店に限らず古美術商に入店時に御注意下さい

 

author:古美術 希, category:その他, 17:52
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明日、一時的に店内貸切商談
10月31日(火)午後3時から1時間程、店内貸切商談のご予約を承りました

商談中は入店できません

ご了承願います
 
author:古美術 希, category:その他, 17:33
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戻りました
本日、通常営業に戻りました。
御来店、お待ち申し上げます。
 
author:古美術 希, category:その他, 09:57
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今月の貸切商談について

いつも御愛顧頂き誠に有難うございます。

店内貸切商談についてご案内です。

10月
2日(月)時間未定 終了
5日(木)午後13時〜15時ぐらいまで 終了
6日(金)午前の30分程 終了
8日(日)時間未定30分程 予定7日に変更 終了


現在、上記日付は一時的に貸切商談の御予約を承っております。

店内貸切商談中の御入店はお断り申し上げております。

今月の御予約追加日を承りましたら、こちらのページに追加で記載させて頂きます。
御確認頂けましたら幸いです。

予め御来店日時が明確な場合は御電話かメールでお知らせ下さい。
時間調節を行います。
(お話だけされに訪問される方はお断り申し上げます)

美術品の商談の場の為、真剣に御選びになられる方を優先にさせて頂いております。

観光シーズンも間も無くとなりました。
席の譲り合いを宜しくお願い申し上げます。

author:古美術 希, category:その他, 18:05
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おかげさまで12周年


*画像クリックで古美術希ホームページ12周年コラム記事が開きます。


謹啓
仲秋の候ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のお引き立てを賜わりありがたく厚く御礼申し上げます。
おかげをもちまして当店は来る10月1日で創業12周年を迎えることになりました。
これもひとえに皆様方の温かいご支援の賜物と深く感謝申し上げます。

ささやかながら、古美術希ホームページ内に掲載している全商品を日本国内送料無料で御配送させて頂きます(北海道から沖縄含) 10月31日(火)まで。期間中も海外発送は有料です→海外へご発送の場合は通常通り古美術品輸出入監査証明代行業務手続きと送料はお客様のご負担となります。

 

店頭で税込1万円以上お買い物をされた方には粗品をプレゼントさせて頂きます。10月31日(火)までの予定(数に限りがございます/配布終了次第終了)

日本現代美術工芸善(ぜん)&現代和雑貨希(のぞむ)ホームページ内でお買い物された方には、とんぼ玉1個プレゼント(色柄は選べません)10月31日(火)まで。
こちらも合わせて宜しくお願い申し上げます。

なお当日は普段と変わりなく営業致しますので祝いのお花等も当店手狭な為、御遠慮願います。くれぐれもお気遣いご無用にお願いいたします。

今後とも倍旧のご指導ご鞭撻をお願いし略儀ながら創業12周年のご挨拶を申し上げます。

敬具



古美術 希 のぞみ 店主 12周年 感謝

author:古美術 希, category:その他, 13:07
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古美術希ホームページデザイン変更

近年、古美術品にまつわる御質問が多く寄せられ、その都度、お話しさせて頂いております。

ある程度の基礎知識となり得る部分を絞り込み、過去の記事を参考にして頂けるようお願い致しております。

そこで、よりジャンル別に区分けしたデザインへ変更致しました。

スクリーンショット 2017-08-20 14.11.55.png
*画像クリックで古美術希ホームページが開きます。

店頭でお一人ずつお話しさせて頂いておりますが、より一層学ばれたいと仰る方が多く御来店されます。

ある程度の知識でしたら当店のホームページを参考にして頂けましたら幸いです。

尚、店頭では詳しく時代を分けて商品案内をしておりますが、これは当店へ御来店されるお客様がご納得されるように努めさせて頂いており、他店で時代区分の詳細をお聞きになられる場合は、ある程度の知識を身につけた上で御質問されるのが礼儀であり賢明かと思います。

あまりにも偏った考えや物の見方をされると店側に困惑され、商談にならない場合もあるかと思います。

実際、当店にも学校感覚で御来店される方がおりますが、これらは専門的な書斎などを元に学ばれることをお勧め致します。
当店でお話ししたことを元に本を探すと良いかと思います。

その上で店頭では商談を行うことが好ましく、お互いに納得のいく商談結果となります。

又、どのような本を購入すれば良いか?等の御質問をよく受けますが、これらも当店が「この本です」と推薦するのもなるべく控えたいと思います。

例えとして、音楽を聞かれる時(購入する時)に御自身の好みや思考で選ばれているかと思いますが、これに近い感覚で専門書もお選びになられて下さい。

基準となりうる専門書はございますが、それらは店頭で御質問下さい。売っている場所までは当店からは御案内出来ません。

時代背景を学ばれることでより一層、古美術品を見る目が養われると共に、御自身の好みも明確になって来るかと思います。


一昔は「綺麗」「可愛い」「渋いね」等の一言から御自身の好みを元に選ばれる方が殆どでしたが、なんの影響でしょうか?詳しくは言葉にしませんが、各々の『感覚』で選ばれることを避けるようになった現代の方々は、間違えた買い物をされたくない。とのお考えが元となっているかと思います。

そのお気持ちもよく解ります。

しかし、店舗を構える者として、より良い物を御案内しようと務めている店舗を見抜かれる力と申しましょうか、、、その部分も一度、お考えになって頂けましたら幸いです。

お客様の方で信用のできる店との付き合いが功を成す。これは今も昔も変わらないかと思いますが如何でしょうか?

現代は凡ゆる情報がオープンにされつつある時代です。

少しだけ真剣に「見る」ことに時間を費やせることができれば、あとは第三者に何を言われようとも御自身の判断で買い物はできるようになります。

店側の言葉に全てを委ねて美術品を購入する時代は過ぎたかと思います。

一昔前の古美術品の買い方を心得ておられる年層から新たな買い方をされる層に変わった今、試されるのは店側とお客様の眼と情報、知識かと思います。

ある程度の知識があれば、きっと、御自身がご納得されるものと出会えるかと思います。

知識や経験がないと見過ごすこともあるのが人間社会の全てに言えることではないかな?と。。。

様々な書斎を調べられたお客様の中には「何年か前にココにあった壷!買って置けば良かった」と嘆く方も多く、当時は全く興味もなく好みでもなかった物が、様々な物に触れることにより「やっぱりアレは良かったわよ」となるのも常。

このような事を「出会いですからね」と古美術商ならば言うのかと思いますが、当店では「残念でした〜」で終了します。

同じ物は御用意は出来ませんので、それで終わりです。
生きている間に再び出会う美術品もあることはありますが、専門業としている私でさえ、それは数える程です。
再会となりましたら、人間の心理からして手に入れようと思考が働きます。
そこも、今一度、お考えになられてから御購入を御決断下さい。
一度逃した物が再び目の前に。。。このパターンは店側としては発する言葉はございません。

再会パターンは知識云々よりも、個々人の感覚で、物の考え方、生き方から、、、各々異なります。

お好きなようにされたら良いかと思います。

たまに再会に悩まれる方がおります。「〇〇で買いそびれた物が〇〇にあって、どうしよう。。。」と迷われている方


当時の知識よりも今の方が知識がついていて当然ですが、美術品は目を凝らして見ていると再会が極稀に生じます。
その時に前回よりも上回る情報量を持っていると行動が違います。

美術品の購入の話から、なにやら脱線しそうなので留めます。

近年、海外の方々の御来店、御購入が急増しております。

それも時代として受け止め初めている店主ではございますが、折角、国内に止まってきたものを目の前に、あって当たり前とお考えになるのは勿体無いかと。。。

長くなりましたがホームページの記事と照らし合わせながら、収集をお楽しみ下さいませ。

 

author:古美術 希, category:その他, 15:21
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振出の蓋を邪道な作り方で御紹介

臨時休業前に常連客のYさんが見せてくれた手作りの振出の蓋。
「トウモロコシの皮で作るのよ〜。茶道の先生に聞いたけど、これで十分だって」
と、ほんの数分の会話の中でテーブルに置かれていた蓋。

茶道具を扱っていると蓋なし!を入荷せざるおえない時があるので店頭にこそ陳列しておりませんが蓋なしが数多く在庫として裏にしまって有りました。

まず、振出とは茶道具の中で最も小さな菓子器で、主に金平糖などの小さな菓子を入れる器です。
又、香煎と言って紫蘇や山椒の実、陳皮の粉にしたものを入れてます。
陳皮とはみかんの皮を干したもので漢方薬として今でも用いられており、店主はこれを冬場に個人的に作り置きしております。

話を元に戻しまして、振出(ふりだし)と呼ばれるようになった由来は振って出すから、そのまま振出となったようで実に覚えやすい道具です。

口の直径はだいたい1〜1.5cmが多く、このサイズに合わせて芯となる部分を木材で作ります。

以下、邪道な蓋の作り方ですので、本来の作り方は文章にて添え、ご案内致します。

*蓋を作成される本職の方がご覧でしたら予めお恥ずかしい限りではございますが、お見逃しの程、お願い申し上げます。

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しょっぱなから作り方が自己流です。

本来は画像のような活き活きとしたトウモロコシの皮ではなく、予め干して水分を抜いたものを改めて水で戻し、それらを木材で型取りしたものを芯として包みます。

今回はお試しですので干して云々の時間を省きました。

芯となる部分は竹をそのまま切っただけの筒です。
竹は中が空洞ですから調度良く、これでも大丈夫ではないか?と思いつき着手してみました。
ちなみに竹は既に天日干しされたもので水分は飛んでおります。

なんども申し上げますが、ここは本来であれば器の口に合わせて形成された木材を使用します。

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くるりと包んだら糸で巻き止めます。
この時にも良く見かける白い糸だけでなく多色を用いた方が面白いのではないか?と、こちらも邪道で自己流で行いました。
更に、結び目は本来2箇所のものが殆どです。

今回は形になるのか?この段階ではあくまでも試しの段階でしたので1箇所止めて終わりとしました。


03.jpg
そして暑い夏の日差しに照らして干している間、皮の芯となるトウモロコシを食します。

だいたい今年の気温で2〜3日程で良く見かける「蓋」らしき色味となり水分も飛んでおりました。

 

皮をカットするのは干した後が好都合です。

皮のいらない部分を洗濯バサミで止めて干しました。

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完成時、手元に振出がなかった為、昔、北海道の硝子工房で購入した花器に差し込んで試してみました。

すんなりと収まりました。

01.jpg

と、言う事で、見本を見せてもらい、作る過程は聞いておりませんが、想像で作るとこんなものです。

生憎、自作の蓋は売り物にはなりませんので店頭には持ち込んでおりません。

もし、蓋をお探しで、どこで購入すれば良いか?迷われておりましたら、ご参考までに。

今時期でしたら、おそらく応急手当て程のものは個人で作成できると思います。

キチンとしたものは、道具屋で見かけた時に購入されてみてはいかがでしょうか?

まずは、蓋がなくてお困りの方へ、夏場トウモロコシを購入し、個人による自作をお薦め致します。

 

author:古美術 希, category:その他, 17:43
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6月29日(木)営業します
6月29日(木)営業します。
ご来店お待ち申し上げます。

 
author:古美術 希, category:その他, 10:02
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