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雑談しながら
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ある日の朝。
コーヒーを淹れていたら常連客の有難い御来店。

「パン食うか?」
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食う、食う。
コーヒー飲むか〜?

「もらう」
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この外側の紋様が良いんだよね。

「宝づくしってやつだね」

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写真用に葉っぱ添えて。。。

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ま〜、なんてことはな〜い話をダラダラ。。。

「コーヒー用に蕎麦猪口もらうよ」

毎度〜。


常連さんって有難いチューリップ
author:古美術 希, category:食と器, 13:38
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ゴディ○チョコレート
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ゴディ○さん、最近はこのようなものも発売されているのですね。

と、感想から始まりました。

チョコレートを和の器に?と思われるでしょう。

過去の記事でも割と紹介させて頂いた「茶色の食材」

地味になりがち、、、だけど、かなりの割合で茶色の食材は多くを占めております。

華やかな雰囲気にされたい場合はストレートに赤絵をお薦めします。

スマートでシンプルな印象が最近の流行りですが、なんちゃらバエと騒ぐ方々からすると、こっちの方が宜しいのではないでしょうか?

最近はインパクト勝負のお店も増えてますよね。

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有名なチョコレートも江戸時代の皿に添えると「高級感」の「高級」の部分に品格を添えることが可能かと思います。

プラスチック容器と陶磁器では質感、印象までも異なります。
そこに「時代」を加えると高級の意味合いが別格になりますので、皆様もお手元の器でお試し下さいませ。


 
author:古美術 希, category:食と器, 13:05
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エビチリ

中国人のお客様が増える中で日本人のお客様からも中華料理を盛り付ける器を探されておられる方が数名いらっしゃいましたので、神奈川県民らしい発想から中華街に行ったら必ず注文する料理の代表格「エビチリ」で御紹介致します。

エビチリは白磁と呼ばれる真っ白な肌に盛り付けられて出されることが多い印象を受けております。
その皿には敢えて絵付けはされておらず実にシンプルな器が多く、食材の色彩が際立つ印象です。

しかし今回は染付を用いて御紹介させて頂きます。

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江戸中期の伊万里蛸唐草紋様なます皿5枚揃

こちらの皿をご覧になる方から「良いもの置いてありますね〜」とお褒めの言葉を良く頂きます。
蛸唐草紋様は今現在も生産されており、日本国内でロングセラーとも言えます。

この蛸唐草紋様の中心に料理を盛り付けますと、中央にある食材の存在感が増します。

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例えば、このような具合になります。

なます皿ですと直径15cmぐらいのものが標準とお考え下さい。

大人数の場合は大鉢や大皿に大量に盛られてみて下さい。

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少し色合いが寂しく感じるようでしたら、青葉を添えられると活き活きとします。

色の効果は絶大で色彩により食欲の変化があるほどです。

次は用途が異なる器を御紹介致します。

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平戸龍紋様盃洗
←クリックで商品ページが開きます(古美術希)

江戸幕末期のもので呉須(青)が上の画像よりも華やいだ印象を受けるかと思います。
こちらの呉須が広く日本列島に知れ渡るのは1800年代頃とお考え下さい。
もちろん、それよりも前に作られたものにも番外編のような存在で今も現存するものはございます。
時代区分の難しい所ではございますが、なるべくオープンにされている情報を基準に当店では御紹介するよう務めております。

さて、こちらはフチが印象的な作りとなっておりますが、本来は料理を盛り付ける器ではなく、盃(さかずき)を洗うと書きまして「盃洗/はいせん」と称します。
この器に水を入れて、酒を飲んだ盃をこの器で濯ぎます。

盃洗は現代で云うコンポートのような形状が多く知られておりますが、このように高台がすぐ下にくる形状のものもございます。
通常の鉢と盃洗の見分け方は数多くの器をご覧になられるうちに段々とわかるようになります。
とにかくコツは「見る」ことで、その数の中から脳と勘で見分ける作業の繰り返しです。

古美術評論家気取りの方が多くおられますが理屈を並べても最終的にはパッと見た時に瞬時にわかるようになりますので、ここがこ〜だから○○だ!と云うような説明を要する間は、まだまだ見続けることを繰り返されることをお勧め致します。

店主である私も古美術に関しましては生涯勉強の姿勢でおります。
他者からの言葉に基づき鑑定されるよりも己の目を鍛える作業の繰り返しですね。

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話を戻しまして、エビチリを添えました。

江戸中期のものよりも雰囲気が異なるかと思います。

これは呉須の色、形状、肌の色が江戸中期から幕末にかけて異なるのも理由の一つです。

上記記載のように、こちらは伊万里ではなく平戸焼です。
平戸は伊万里よりも肌が白いところがポイントです。

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近くで見ても、その白さは完成された白に近く当時は主に大名に献上されていたとされております。

白地に藍色の呉須=イコール=伊万里/ではございません。
藍九谷もございますし、その他の土地でも生産されております。

この辺りを瞬時に○○焼と判別するのも数多く見ることに限ります。

言葉でお伝えするよりも、実際に所有して毎日使い、器の特徴、雰囲気を記憶することが目利きになる第一歩かと思います。

店頭で質問攻めをされるよりも本当に学びたいと思われる方はお近くの古美術、骨董商に出向かれて、そこにあるもの(現存する時代物)を見極め、所有され、個々人で学び続ける他に道はないかと思います。

学校?う〜ん?
美術系の学校を出ておりますが、当店には当時お世話になった先生方も御来店されて見ておられます。
学校で学ぶのは、ちょっと道が異なるかな?と私は思います。

鑑定に関しましては高い授業料を支払って学ぶと云うのは購入して学ぶと云う意味、これはスクールに通い授業料を支払い、、、云々よりも個々人で行った方が賢明かと思います。あくまでも当店の考えでございます。当店は学校ではございません^^商談、売買の場です。宜しくお願い致します。

 

もちろん、茶道や華道などの「道」とつくジャンルは適した先生に入門されない限りは始まりません。

こちらも当店から紹介は行っておりませんので、皆様の相性の良い先生をお探しになり邁進されることをお薦め申し上げます。

中華料理でも日本料理でも、様々な表現があります。

料理、調理そのものは学校がございますが、御家庭で楽しまれる程度で、いつもより、も〜少しだけ勉強したい場合はプロの料理人が手がける店にお邪魔して堪能されることもお薦め致します(こんな古美術商の簡単な料理ではなくてね^^;)

調理方法までは来店だけでは教わることは難しいですが、雰囲気や盛り付け、そこにある空間や目の前に出される料理からも感じられることは様々ございます。

 

話が長くなりました。
 

まずは『使える器』を基準に探されることをお薦め致します。

それには毎日の食卓に並べられるものが一番良いかと思います。

 

武具や掛け軸、絵画、彫刻などの他のジャンルは、また別の機会に書きたいと思います。

 

author:古美術 希, category:食と器, 12:41
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絵柄で楽しむ

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現在、店のウィンドウに古伊万里蛸唐草紋様長角皿をディスプレイしております(5枚揃)
それに伴い、問い合わせメールを多数頂いており、いつも御愛顧頂き有難い限りでございます。
しかし、価格だけを問い合わせたところで、その商品価格だけをお聞きになりますと決して即座には、お安くは感じられるものではございません。
ここも歴史と商品の状態をご覧頂けましたらご納得のいかれる価格だという旨をお伝えしたく、敢えてホームページには載せておりません。
このようなものは実物を店頭で直にご覧頂き、手に取って実感されてから御検討頂けますことが何より有り難く、数百年の間、守りぬかれた方々への敬意をお持ちでしたら是非、ご足労頂けますようお願い申し上げます。

ネット社会となり売買だけで事が完結する時代ではございますが、もう一歩踏み込んだ「見る」姿勢が互いに正しい商談の在り方となるかと存じ上げます。
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と、難しい話で本日も開店致しました。
価格とは別に問い合わせを頂くのが「何用の皿なの?」と、素朴な疑問ですが、こちらは江戸中期に作られた刺身皿と御解釈頂けましたら、その当時の食生活も思い浮かべる事ができるかと思います。

現代のような食生活とは異なり、食材の味をそのまま味わう時代に料理を盛り付ける為に作られた「皿」であり、器です。

現代では当店のように色々な使い方を自らアレンジし楽しまれる方も増え、写真のような使い方の提案もさせて頂いております。

きっと、江戸時代の方がコレをご覧になりましたら、現代の我々が異国の方々が本来とは異なる使い方をする場面に遭遇し、唖然とする瞬間(感覚)と相通じるものがあるのは承知の上で御提案致しております。

むしろ茶道を極める方々の一部からはお叱りを受けるかと思いますが、これも本来の用途は弁えた上での御提案だという言い訳を添えさせて頂きます。

江戸中期の角皿に江戸後期の微塵唐草紋様猪口(1客のみ)を使用しております。
この後に続く画像は幕末期のものとなります。

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こちらが江戸の終わり、幕末期に作られた伊万里です。
上の画像と同じものを添えました。

器の形状や柄が違うだけで全体的の雰囲気も異なるものとなります。

時代の見分け方は、この場合『呉須』の濃淡で御確認下さい。
その意味がよくわからない?と仰る方は一度、御来店頂くか古美術希のホームページの「やきもの」で御確認願います。

人ぞれぞれ色の感じ方や好みが異なるので、むやみな言葉を用いてお伝えする事は避けております。
はじめに真面目なものを見ることからスタートされる事をお薦め致します。
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さて、こちらの皿には金彩が施されております。
そこには日本を代表するモチーフ『鶴』と『亀』が描かれており、金に鶴亀というキーワードのみで日本人は「めでたい」と認識します。
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店頭にはルーペがございますので、細かな線をご覧になる時や、割れ、欠け、ニュウと称する年代を経て浮き上がってきたヒビのようなものを確かめる時にご使用下さい。

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今回、ご案内しております器はこちらです。

調度、店頭に鶴亀、松竹梅の紋様が絵付されたものがございましたので、それらをセットのように組み合わせて御紹介しております。

本来は全く別々の場所から出てきたものですが、時代と器の雰囲気が似ており偶然のものです。
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こちらが皿で9枚揃いの共箱有。
松竹梅と鶴亀がバランス良い構図で描かれております。

料理を盛り付ける時には松と竹が華やかに演出し、そこに朱色で可愛らしく添えられた梅がアクセントとなっております。
手前の亀はこちら側を正面とし、料理を食した後には優雅に舞う黄金の鶴が出現。

絵師の心意気を感じます。
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こちらは通常よりも少々小さめに作られた向付です。
こちらも鶴と亀が金で描かれております。
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その反対側には松竹梅を当時は珍しい発色とされたコバルトブルーで描かれており、アクセントとなる金の使い方にこなれたセンスを感じます。
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あえて書き込み過ぎない程よい構図が日本の美学といったところでしょうか。
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ルーペ御使用下さい。
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梅の花の「花」部分ではなく、よ〜くご覧下さい。
『蕾』部分が朱色で描かれております。

この場合、開花した花びらを朱色で描くと騒がしい程の「赤」の印象が皿の一点に集中し、アクセントではなく主役となってしまいます。
絵師は全体的なバランスを見て、蕾を朱色にし、それも全部の蕾を朱色にするのではなく、程よい加減「いいかげん」に描いております。
この力の抜けた感じが絶妙です。

と、このように絵柄を楽しむ方法もございます。

これ以上文章にしますと、それまでの物に過ぎない「物」に成り代わってしまいますので、この辺りで失礼致します。

*菓子の下が白いのは『懐紙』を敷いており、白く見えます。

本日は台風の影響で全国各地に雨の予報です。
これから御来店頂く場合は何卒、お気を付けて御来店願います。
 

author:古美術 希, category:食と器, 13:17
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伊万里とパン
ドーン。
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こんにちは。
サボり気味のコラムで申し訳ございません。

サボっているつもりはないのですが接客の合間に写真撮影をしているので、どうしてもコラムが後回しとなりまして申し訳ない限りです。

先ほど、書家の風間先生より差入れを頂戴しました。
それも、こんなに大量に。。。
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まだ、この他にも美味しいもの頂いてしまいました。
ありがとうございます。

さて、店頭で目に入った幕末期の染付皿に添えてみました。
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全体的に納まりが良く、清らかな印象になりました。
皿の中央に食材を添えるだけで絵になる皿は重宝します。
このように皿のフチに紋様が施されるようになったのは江戸中期頃から良く見受けられます。
それまでは皿をキャンパスとして捉えているような絵画的要素が多い絵皿が殆どかと思います。
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そして、よくよくご覧いただきますと、こちらは白地を活かした白抜きの技法で描かれた模様が然りげ無く染付の中でも高度な技が託されております。
ここにお気づきになられる方はコレクターとしても、なかなかの目利きではないでしょうか?

江戸期の食材を粋に演出した皿は、明治、大正、昭和と受け継がれ、それぞれの時代の食材を添えて楽しまれて来ました。

皿からしてみましたら、平成の食材が豊富である事に驚くかと思います。
しかし、皿にそのような想いは無く、ただただ繰り返される時代を所有者となった方の為に『器』としての役目を果たしているに過ぎません。
このように書くと、、、切ないですね。
しかし、所有された方が大事にされて来られたからこそ現存に至るわけであります。
そこを今一度、深くお考えになられると更に有り難さを感じられるかと思いますが、如何でしょうか?
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昭和の高度成長期以降、海外から様々な食材が日本国内に伝わり今に至ります。
100年前には日本人の殆どが見たことも食したこともないものが今では当たり前のように流通しております。
それらを100年以上前に作られた器に盛り付けますと、不思議なことに違和感なく器と食材として存在します。
古美術、骨董品を所有された方の殆どが、むしろ御洒落な雰囲気になったと驚かれ末長く御愛用されております。

古いものには今では発色の難しいとされる色合いや1客ずつ丁寧に作られたものの歪んだ形状として残り今に至るものなど様々な器がございます。

お気に入りが見つかると即御決断頂かない限り二度と出会えないようなものが殆どであるところも古美術収集家の醍醐味で、惜しくも逃してしまった場合は、またしばらく探し続けることになります。

本日はパンでご紹介しました。
身近にある好物を添える器をお探しでしたら是非、古いものにも目を向けて頂けますよう宜しくお願い致します。


 
author:古美術 希, category:食と器, 17:42
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